2025.10.28

「気密性」は建物の快適性・省エネ性・耐久性などに関わる重要な住宅性能ですが、「気密性の高い家は湿気が逃げないのでカビが発生しやすい・空気が薄くて頭痛がする」などの口コミを見かけることがあるため、不安を感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
気密性は建物の隙間を小さくすることに特化した性能ですので、隙間が小さいことで発生するデメリットを解消し、メリットを最大化できる設計・施工が必須です。
今回は、国内最高クラスの気密性を標準仕様で提供している栃木の工務店『第一住宅』が、気密性の高い家が持つデメリットを解消して、快適な家づくりをする方法をわかりやすく解説します。
ご家族が1年を通して快適に暮らし、下の世代に引き継いでいける家づくりのために、ぜひ最後までごらんください。
栃木で気密性の高い家をご希望の方は、第一住宅へお問い合わせください。
第一住宅は、国内最高クラスのC値(標準仕様0.5以下、最高値0.06)を提供している工務店です。

目次

はじめに、「気密性の意味」「気密性が特に高い家のデメリット」を確認しましょう。
気密性とは、室内の空気が家の隙間(玄関ドア・窓など)からどの程度屋外にもれるかをあらわす性能です。
気密性の高さは「C値」という数値であらわし、数値が小さい(隙間が小さい)ほど「気密性の高い家」となります。
【C値=家全体の隙間の面積(c㎡)/家全体の床面積(㎡)】
気密性が高いとされる家のC値の目安は、0.5〜1.0程度※です。
※「C値0.5c㎡/㎡」の家の隙間の面積の目安は、ハガキ0.5枚分ほどです。
栃木で気密性の高い家をご希望の方は、第一住宅へお問い合わせください。
第一住宅は、国内最高クラスのC値(標準仕様0.5以下、最高値0.06)を提供している工務店です。

気密性の高い家は、外壁と玄関ドア・窓などの隙間を小さくすることで完成します。
隙間を小さくすることに特化して家づくりをすると、以下のようなデメリットが発生します。
【高気密だけに特化した家づくりのデメリット】
高気密性によって発生するデメリットは断熱性・換気性との調和によって解消できるため、次に「気密性・断熱性・換気性を調和させる重要性」も確認しましょう。

「気密性・断熱性・換気性」の調和によって、1年を通して快適な室温・室内環境を維持しやすい家づくりが可能となります。
【断熱性とは】
夏に屋外から侵入する日射熱を遮り、冬に室内の暖かい空気が外壁・床・天井などから屋外へ逃げないようにする性能です。
気密性・断熱性の調和により、1年を通して冷暖房効率がよく、光熱費を抑えやすい家づくりが可能です。
断熱性は、断熱材の使用・断熱性の高い窓や玄関ドアの使用によって確保します。
【換気性とは】
新鮮な外気を室内に取り込み、家全体に巡らせたうえで排気する性能です。
気密性・換気性の調和により、家全体に適切な換気量を確保できます。
また、「常時換気している状態=湿気が滞留しない室内環境」となるため、カビの発生防止・カビ発生による建材の劣化防止なども期待できます。
換気性は、換気システムを導入することで確保します。
気密性・換気性を調和させるうえで必要な家の換気量を、こちらの記事で詳しく確認できます。
〈関連ページ〉C値は必要?不要?気密を良くすると得られること

気密性・断熱性・換気性は、お互いの特長の調和によって最大限の効果を発揮するため、3つの性能をバランスよく調和させるメリットも紹介します。
※高気密住宅は、一般的に「第一種換気システム※」を導入します。
「第一種換気システム」とは、給気・排気ともに機械でコントロールする換気システムで、ほかに「第二種換気システム(給気のみ機械コントロール)」「第三種換気システム(排気のみ機械コントロール)」があります。
第一種換気システムの性能を、こちらのページで詳しく確認できます。
〈関連ページ〉第一住宅の換気性能
また、高い気密性・断熱性・換気性は高い精度での施工によって実現するため、次に設計・施工ともに信頼して依頼できる施工業者の選び方も確認しておきましょう。
家づくりを依頼する施工業者は、性能はもちろん、デザイン面・費用面などでも信頼できることを確認したうえで選ぶことをおすすめします。
【施工業者選びで必ずチェックするべきポイント】
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 標準仕様※の住宅性能 | ・「高気密・高断熱〜」といったうたい文句だけではなく、数値で標準仕様の性能レベルを確認 ・高い性能を実現するために使用する標準仕様の建材グレードを確認 |
| 施工事例 | ・ホームページ・SNSなどに掲載されている施工事例のデザインに魅力を感じられるかを確認 ・実際に建築した住宅の気密性などの数値実績を確認 |
| 営業・設計・技術担当者の対応 | ・打ち合わせを重ねることで、ミスのない対応が可能か、営業・設計などがスムーズに連携しているかなど対応を確認 |
| 口コミ | 施工業者が建築した住宅に実際に住んでいる方の感想を確認 |
| 保証・アフターフォロー | 住宅瑕疵担保責任保険だけではなく、独自保証や不具合にいつでも対応できる体制を整えているかを確認 |
※「標準仕様」とは、追加費用なしで提供する商品・サービス内容のことです。
資料請求・モデルハウス訪問などを実施して気になる施工業者を2〜3社に絞り、打ち合わせの内容・ホームページなどからの公表情報を参考にしながら、施工業者選びをしてください。
栃木で信頼できる施工業者をお探しの方は、第一住宅へお問い合わせください。
第一住宅は、家を建てた後もご家族のマイホームをサポートしていく工務店です。

気密性・断熱性・換気性の高い家づくりについて解説してきましたが、ここで「気密性などが高い家と通常の家は何が違うの?」と疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。
気密性・断熱性・換気性が高い家と通常の家の違いは、以下のとおりです。
| 気密性などが高い家 | 通常の家 |
|---|---|
| 建築基準法上の基準よりも高性能の家 (住宅表示ラベル※の断熱性能のレベル:5〜7) | 建築基準法上の基準を満たした家 (住宅表示ラベルの断熱性能のレベル:4) |
※「住宅表示ラベル」とは、住宅の省エネ性能を直感的に認識できるように国がつくった指標のことです。
〈参考〉国土交通省ウェブサイト『ラベル項目の解説 断熱性能』
気密性・断熱性・換気性の高い家と通常の家は、性能だけではなく費用・メンテナンスの手間にも違いがあるため、ご家族の状況に応じた選択を施工業者へご相談ください。
【気密性などが高い家の初期費用】
住宅表示ラベルの断熱性能のレベルが4の施工業者にレベル5以上を依頼する場合、一般的にレベルを1つ上げるごとに、100万円前後〜の追加費用が発生します。
標準仕様の性能レベルが高い施工業者は追加費用なしで高性能を実現できるため、家づくりの際には費用・標準仕様の性能レベルのバランスを確認することが大切です。
また、気密性などが高い家は通常の家よりも毎月の光熱費を抑えられるため、「高性能の家づくりをする費用」は、長期的な視点で家計への影響を考慮することが大切です。
【気密性などが高い家のメンテナンスの手間】
気密性などが高い家は、一般的に第一種換気システムを導入します。
第一種換気システムの給気部分には外気に含まれる汚染物質をキャッチするフィルターがあるため、定期的なフィルター掃除が必要です。
次に、高い住宅性能・デザイン性を兼ね備えた家の事例、実際に気密性を計測した結果(C値)を紹介します。
こちらは、C値0.09の、エアコン1台で1年を通して快適な室内環境を実現できる家です。


〈関連ページ〉soramon
中庭を設けて外壁で囲っているため、外からの視線を気にせずにリビング・庭・寝室から空を眺め、安心感の中で暮らせます。


〈関連ページ〉soramon
上記の家はモデルハウスで、ご見学可能です。お気軽にご予約ください。

「気密性・断熱性・換気性などの性能」と「高いデザイン性」は両立可能ですので、ご家族の希望を施工業者へ伝えて、理想の家づくりをしていただけると幸いです。
第一住宅には、今回紹介しきれなかった高性能でおしゃれな家の施工事例がまだたくさんあります。
栃木でマイホームを検討中の方は、ぜひごらんください。

最後に、気密性の高い家をご希望の方から、第一住宅がよくいただく質問・回答を紹介します。
A.各ハウスメーカーの気密性最高値は変動するので、正確なランキングの把握は難しいと考えていただけると幸いです。
また、近年は各施工業者が提供する商品・サービス内容が多様化しています。
全国区のハウスメーカー・地元密着型の工務店など幅広く施工業者をチェックして、ご家族にとって満足度の高い施工業者を選択してください。
A.気密性が時間の経過とともに低下することはあります。
気密性が変化する理由は、木材の収縮、地震や強風による外壁などの破損、建築部材の劣化、エアコン交換時の不具合などさまざまです。
建築当初の設計・施工精度が10年後・20年後の家の状態に影響するため、「気密性の高い家づくりを依頼する施工業者の選び方」で紹介したポイントを参考にして、施工業者を厳選してください。

A.建築当初の気密性を維持する主なコツは、以下のとおりです。
A.気密性の高い家では、石油ストーブを使用すると水蒸気発生によって湿度が上昇しますし、一酸化炭素中毒の危険性などもあるため、使用しないことをおすすめします。
A.気密性の高い家にカビが生えても、カビ除去・カビ除去後の対処によってカビの繁殖を止めることが可能です。
カビの繁殖は、栄養源となるホコリなどがあって、繁殖に適した25度前後・湿度60%以上などの環境によって進行します。
清掃によって室内を清潔な状態に保ち、湿度が高い室内環境を避けることで、カビの繁殖を防止しましょう。
気密性の高い家にはデメリットがありますが、気密性・断熱性・換気性の調和で各性能の効果を最大限に引き出し、ご家族が長期的に快適に暮らせる家づくりが実現します。
また、気密性・断熱性・換気性の高い家づくりには、精度の高い設計・施工が必須です。
今回紹介した情報を参考にして信頼できる施工業者を選び、ご家族の理想の家を実現していただけると幸いです。