2024.06.18
梅雨時期になると気になるのが、カビ。カビを見たことがない人はいないのではと思いますが、実は知らない人が多い「カビが生える原因」。カビが生える原因を知ると、カビに対する対策も見えてきます。今回は、そんなカビが「なぜ」生えてしまうのかその原因と、カビの生えない家の特徴について紹介します。
目に見えるカビはすでに大量にカビが生えた結果。実は、目に見えないカビがふわふわ空気中に飛んでいて、知らぬ間にそのカビがどんどん空気中にカビの種をまいています。要するにカビの全くいない場所はありません。そして、カビは何でも食べる雑食性。カビは、ほこりやゴミ、食べ残しや髪の毛、汗などなんでも栄養に変えていきます。湿気のある窓辺などにはほこりなども貯まりやすいため、カビを発見する場所が湿気の多い場所になりやすいということになります。
カビが生きていくには、温度・湿度・栄養の3条件が必要。この3つが揃わなければカビは生えないということになります。そのため、1つづつ解決していきましょう。
①湿気はため込まない
湿度80%以上でカビはすごく生えますが、60%でも生えると言われています。 そのため、湿度のもとになる水(湿気)を放置しないことが大切です。水滴はまめに拭き、換気を心がけることで繁殖は防げます。
また、注意していただきたいのが空気が動きにくい場所。部屋の隅や家具の後ろなど空気が滞りがちな場所には扇風機などで風を送り空気を動かしましょう。
カビの生えやすい1位の浴室は、どうしても湿気が集まります。湿気をため込まないためには常に換気扇を回しておくこと。節約のためにオフにする時間をつくらず、24時間回し続けることが浴室の湿気対策には効果的です。
②栄養のもと=汚れはためこまない
カビの栄養となるのは、ほこりやゴミ。人の汗や垢さえも栄養になります。そのため汚れ=カビの栄養と認識しておきましょう。掃除機でこまめにホコリを取り除くだけでなく、たまには床拭きをして人の汗などもしっかり取り除くことが大切です。
また、家具の後ろや押し入れの中のほこりも忘れず取り除きたいところ。掃除機が届きにくいなどの場合は扇風機などの風でほこりを手前に送ると掃除しやすいですよ。
③温度を解決するのは難しい
カビは通常0~40℃の範囲で生えます。最もカビが生える25~30℃は、日本の気候で言うと数か月ですが、0~40℃と考えると、ほぼ1年中になります。また、カビのはえる「温度」と「湿度」がマッチする時期は日本の気候では非常に長いため、温度を制御してカビ繁殖を防ぐのは、とても難しいといえます。
つまり、カビを予防するには湿度と栄養の2つの条件を抑えれば良いということになります。
①窓を開けて換気する
カビない家にするためまず大切なのが、換気です。晴れた日は2ヶ所以上の窓を開け(対角線上で開けるのが理想的)、換気をしましょう。可能であれば、お風呂やトイレ、個室や収納部屋など、すべての窓を開けて換気できるとベストです。雨の日や梅雨時期は、換気扇を強で回し、扇風機やサーキュレーターを使い家の中の空気を動かしても良いでしょう。
太陽光には殺菌力があるため、カビの発生を抑える効果があります。換気の際に一緒に太陽光が入るこで、湿気が溜まりにくくカビの生えにくい環境になります。
②壁と家具の間には隙間を
ソファーやベッド、テレビ台など大きな家具を置く際には、壁と家具の間に隙間を設けましょう。隙間があることで掃除もしやすくなりますし、通気性も良くなります。カビの栄養となるホコリはこまめに掃除で取り除き、空気が動くように風を送りましょう。
③掃除はこまめに
部屋のほこりやゴミはカビの栄養になります。まずは、掃除をこまめにかけることを習慣にすると良いでしょう。掃除機かけるだけでもかなりのほこりは取り除けます。時間のある時には、床の拭き掃除をしたり、窓を拭いたり(ガラスだけではなく、枠やシリコン部分なども)すると、効果的です。
また、洗面所や浴室はどうしても水(湿気)が貯まるので、使用後はしっかり拭き取る(浴室は換気扇を常にまわす)と良いでしょう。
④定期的な片付け
物が溢れると、どうしても壁と物との間に隙間が出来なくなります。そうなると、空気が滞りほこりも貯まりカビの原因となります。衣類やおもちゃ、食器なども定期的に片付けをし、物が溢れないようにすると良いでしょう。
また、季節の変わり目の布団の衣替え時には、しっかり布団を干し(クリーニング出来ればなお良し)人間の汗などが残らないようにしてから、仕舞いましょう。
いかがでしたか?普段から掃除や換気が行き届いていて、またモノも溜めすぎないスッキリとして通気性の良い家が、カビない家、つまり清潔がカビを防ぐポイントです。また、日当たりの良い家の方がよりカビにくいため、お家づくりの際には日当たりを意識してみましょう。
カビない家の4つのことを習慣化し、カビの影響を受けにくい快適な家にしていきましょう!
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