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家づくりで失敗しないために
読んでほしいコラム


column

「電気代が高すぎる!」と思う方に読んでほしい、高いには理由がある、事実。

2024.07.09

近年、世界情勢の影響によって電気代の高騰が問題となっており、家計の負担が高まっています。電気代高騰のなか、どのような家づくりをしていけば良いのか、不安な方も多いのではないでしょうか。今回は昨今の電気代の推移や、電気代が高くなる理由などを説明していきます。


:≡目次


1.電気代の推移

2.パッシブデザインとは

3.風は下から上へが通風路

4.地域の風を知る

5.高気密高断熱でもパッシブデザインは欠かせない




電気代の推移




上のグラフは、栃木県の平均的な電気代の推移です(総務省統計局による「家計調査」参考)。電気以外の光熱費は含まれていないため、ガスや灯油エネルギーを使っての暖房費は加味されていませんが、ある程度の指標にはなると思います。

LED電球や省エネ家電が一般的になっているにも関わらず、電気代が家計を圧迫する現実。世界情勢によるそもそもの電気代の高騰も要因ではありますが、実は「パッシブデザイン」を家に取り入れているかどうかも要因の一つと言えます。




パッシブデザインとは





パッシブデザインとは、太陽の熱や風などの自然エネルギーを利用して、冬暖かく、夏涼しく過ごせるように設計する手法です。その土地の気候風土に合わせ、季節の変化や敷地環境なども考慮し、最大限に自然のエネルギーを発揮できるように設計することがポイントです。

例えば、栃木県小山市の夏至の太陽高度は約77度。窓上すぐに出幅1mの庇がついていれば、一番暑いお昼時の太陽光をしっかり遮ることが可能です。冬になると太陽高度は約30度まで下がるので、同じ窓から、太陽光を室内へ取り込み、昼間は暖房をつけなくても暖かく過ごすことが可能です。




風は下から上へが通風路





体に自然風が当たると心地よい、涼しいと感じます。これが自然風を利用する目的です。また、家の中に籠った熱のある空気を外へ送り出すためにも利用します。これには風の入口と出口が必要になり、熱い空気は上に貯まる性質があるので、それを利用し風下はなるべく高い場所にある窓が効果的です。

2階がない平屋の場合でも、出口側には天井に近い場所に窓を設置しておくと、暑い空気は外へと流れていきます。

また、換気というと窓を大きく開けると思われがちですが、効率よく風を通すためには、空気の入り口を狭く、出口を大きくすることが重要です。入り口は5~10cm開けると 外の空気が勢いよく室内に入って、広く開けてある出口の窓に向かって抜けていき、短時間でも効率よく通風できます。




地域の風を知る




自然風の利用にで重要なのが、卓越風を利用することです。卓越風とは、ある一地方で、ある特定の期間(季節・年)に吹く、最も頻度が多い風向の風のことです。

上の表は、栃木県小山市の月最多風向を過去5年分表したものです。見てお分かりのように、1~4月、9~12月はほぼ北から風吹いていることが分かります。

5~8月は、南南東から風が吹いていることが多いと分かります。この風の向き(卓越風)を上手く家に取込むことができるように、窓を設置(取付高さ・サイズ・開き方など)していくことが重要です。ここで注意したいただきたいのが、外気温が高い時に行うと効果的な結果にはならないということです。

特に、7~9月の暑い時期は、外気温の下がる夕方以降、28℃以下になってからの自然風利用をおすすめします。




高気密高断熱でもパッシブデザインは欠かせない




家の「高気密高断熱性」を重視し、光熱費が抑えられるからとパッシブデザインを取り入れないハウスメーカーもあります。「窓を開ける必要がないので網戸は不要です(オプションです)」「窓を開けると高気密高断熱の効果を得られなくなります」などと、あくまで電気の力を借りた「エアコンに頼った家」をおすすめする場合は注意が必要です。もちろん、「高気密高断熱性」の家は、そうでない家に比べたら電気代は抑えられますが、給与は上がらないのに、物価だけ上昇する今現在を考えると、いかに電気を使わずに自然エネルギーを利用して快適な、冬暖かく、夏涼しく生活できるかが大切となります。


いかがでしたでしょうか?今の日本は、快適で過ごしやすい春と秋は一瞬で過ぎ去り、暑い夏と寒い冬が長くなっている傾向にある日本の気候。そして、これからも電気代の高騰は現状のままもしくは上がる可能性が高いと思われます。家づくりをお考えの方は、ぜひパッシブデザインを考慮してくださいね。




パッシブデザインしつつ高気密高断熱な家づくりをしています、栃木県小山市の工務店です。モデルハウスご見学予約はこちらから→リアルサイズモデルハウス『空門の家』


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