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家中どこにいても夏涼しい家に住みたい人、に読んでほしい!

2024.07.23

「家中どこにいても夏涼しい家に住みたい」、夏が近づくにつれて、このように思う方も増えるのではないでしょうか。そこでこの記事では、夏に家の中が暑くなる原因とその対策・工夫について説明します。家の中での夏の暑さが、体調不良を引き起こすこともある、ここ近年のうだるような夏の暑さを感じずに快適に暮らせる家づくりをお話していきます。


:≡目次


1.年々暑くなる“日本の夏”に要注意

2.夏に家の中が暑くなる原因

3.家中どこにいても涼しい家にする6つの方法

ポイント① 高断熱に

ポイント②気密性能をあげる

ポイント③湿度の調整

ポイント④日射遮蔽を考える

ポイント⑤風が通り抜ける経路

ポイント⑥エアコンの取り付け場所

4.夏涼しい家は、冬も暖かい





年々暑くなる“日本の夏”に要注意





「地球温暖化」は、世界的な問題で、日本も年々平均気温は上昇する一方です。全国地球温暖化防止活動推進センターによると、ここ100年で平均気温は1.35℃上昇しています。たった1.35℃と思う方もいるかもしれませんが、気温が1℃上がると猛暑日が1.8倍になると言われています。





夏に家の中が暑くなる原因




夏の暑さを家の中に招き入れてしまう、もっとも大きな場所は、開口部です。開口部がない家はありません。この開口部を夏の暑さを通さないような物にしないと、どんなに冷房機能の素晴らしいものを使っても、たくさん冷房機を使っても、外からどんどん暑さが侵入してきてしまうのです。もちろん、外から侵入してくる暑さ以上に冷房をフル稼働させれば良いかもしれませんが、それはどんどん電気代を増加させて外の暑さと戦っていることになります。

現に、最近は「室内熱中症」になる人が増えています。熱中症というと、炎天下で長時間過ごしたり、水分補給が足りなかった場合に発症するイメージが強いかもしれませんが、暑い室内で長時間過ごしていたり(適温よりも暑い室内)、運動していないからと水分補給を怠ったり、また電気代の節約のために冷房を付けず過ごしていたりが原因です。特に幼い子供や高齢者は体温調整がうまくできないため「室内熱中症」に陥りやすいといえます。





家中どこにいても涼しい家にする6つの方法




ポイント① 高断熱に





1つ目は、高性能な断熱材と窓を採用することが重要です。前述でもご紹介したように家の外の熱(暑さ)が室内に流入してくる最も大きな場所が開口部、そして屋根と外壁です。そのため熱を遮断できる高性能な断熱材と窓採用すれば、家の中で暑さを感じることが少なくなります。

壁の中に使う断熱材や窓などの開口部の性能値を計算し、どれくらい高断熱なのかを数値であらわす「UA値」という指標があります。「UA値」は数字が小さいほど良いとされており、家を建てる地域により目指す「UA値」が違います

高性能な断熱材と窓で家をくるむことで、外の熱が中に伝わる割合を減らせて、夏でも涼しい家を実現できます。もちろん、その方が冷房にかかる電気代も減らすことができますが、もちろん高性能でない断熱材や窓を採用するよりは家の工事費はアップします。

<関連ページ>【省エネ地域区分】


ポイント②気密性能をあげる



2つ目に、気密性能を上げることです。気密とは、家づくりをする際にどうしても出来てしまう継ぎ目などの隙間を塞ぐことで、外からの空気の侵入を防ぐことで気密性能は上がります。この気密性能をあらわす指標に「C値」があります。「C値」は建築中の家で特殊な機械を使い計測します。前述した「UA値」は計算値ですが、「C値」は実測値になるため、家づくりに関わる職人さんの腕によるところも多々あるため、経験が重要な要素になります。一般的に「C値」が1.0以下になると高気密住宅と呼ばれ、外の熱い空気が隙間風として室内に伝わりにくくなります。


ポイント③湿度の調整



梅雨時期は気温が少し上がるだけで、夏の晴れた日よりも蒸し暑く感じることがありませんか?これは湿度のせいです。湿度が上がると人間は不快に感じて体感温度(人間の肌が感じる温度の感覚)が上がることが原因です。室温をそれほど下げなくても湿度を下げれば、人間は涼しく感じます。湿度を下げるのに有効なのが、24時間換気システムや除湿機を用いること。室内を常に適切な湿度に保つことで、蒸し暑い不快さから解放されます。

<関連コラム>24時間換気システムで健康に!3分で読める住宅換気のお話


ポイント④日射遮蔽を考える



日当たりの良い窓には、グリーンカーテンやオーニング、簾などを取り付けたり、庇や軒を設計し直射日光を避けることも大切です。高性能な窓を採用していても、直射日光が室内に届けばもちろん暑さを感じてしまいます。夏場の熱い日差しを外で遮断できるようにすることが効果的です。庇や軒の設置場所は太陽の位置や高さを熟知し、それに合わせた設計をしてくれる住宅会社がおすすめです。


ポイント⑤風が通り抜ける経路



空調機器を使用せずに、風が通過する間取りにすることも大切です。夏を涼しく暮らすには、外からの風を取り入れる場所とその風が室内を通過して外へ排気出来る場所を考えて、通風経路をしっかり計画することです。これは家をつくる場所の風の向きを知ることが重要です。風が吹いてくる方向は、その地域に決まった季節に吹く風(卓越風)を調べるとわかります。

また、暖かい空気は上に貯まりやすいため、排気する場所(窓)は高い位置に設計し、風を取り入れる場所(窓)は涼しい風が吹く方位に計画しましょう。また、通風する際は風の入り口を狭く、出口を広くすると、効果的な通風が可能です。


ポイント⑥エアコンの取り付け場所



家の断熱性・気密性・遮熱性を高めたとしても、「エアコンを付けないと室内が暑くて辛い」という日もあると思います。とは言え、エアコンを付けたとしても、もちろんランニングコストが気になりますよね。エアコンを稼働させたのに中々室内が冷えず、どんどん設定温度を下げ光熱費が高くなるなんてことが起こらないために、エアコンの最適設計が大切です。例えば吹き抜けや勾配天井のある家ですと必然的に暖かい空気は上へあがってしまいますので、その場所は間違いなく涼しくはありません。シーリングファンで暖かい空気を下におろす方法もありますが、特に吹き抜けの場合は2階の吹き抜けに面している場所にエアコンがあり、その場で暖かい空気を冷やす方が効率が良い場合もあります。階段も暖かい空気が上に行く通路になりますので、階段を上がりきった場所にエアコンをつけるのもひとつの方法です。





夏涼しい家は、冬も暖かい




「夏に涼しい家」を作ることができると、実は「冬、どこにいても家中暖かい家」になります。ちなみに、この6つの方法をすべて行うことはエコ住宅をコスパ良く建てる方法につながります。もちろん建築工事費(イニシャルコスト)だけではなく、住んでからのランニングコストの両方でエコ住宅になります。どちらか(工事費かランニングコストか)だけがエコでも、本当の意味でのエコ住宅にはなりません。建てたら長い期間住むことになる住宅。ぜひ、後悔のない家づくりをしていただきたいです。<夏は涼しく、冬は暖かい>そんな理想的な暮らしを叶えましょう。

<関連コラム>イニシャルコストとランニングコストについて説明しています。栃木で高気密・高断熱の家に住むという選択肢



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