2024.09.24
近年、建築業界で注目ワードの1つとなっている家の生涯費用「ライフサイクルコスト」。建築物の長寿命化にかかわる言葉で、これから家づくりを考えている方へ、ぜひ知っておいていただきたいため、今回は簡単にご説明します。
家づくりにかかる費用と言うと建築費を考える方が多いと思いますが、実は運用費や解体費も含めて考えると建築費は全体の20%程度に過ぎないと言われています。また建築物はライフサイクルが長いため、コストも多くかかってしまいます。
ライフサイクルコストは大きく分けてと2つに分けられます。
|イニシャルコスト
家を建てる時の「初期費用」「導入費用」がイニシャルコストになります。要するに建築費=イニシャルコストで、家の企画や設計、施工にかかる費用や土地取得にかかる費用が含まれます。
|ランニングコスト
「●●を維持・続けるために必要な費用」で、住み始めてからの光熱費などのエネルギーコストや、保守点検にかかる費用、税金等、何かを維持・使用するために「払い続ける必要のある費用」のことを言います。
家の生涯費用「ライフサイクルコスト」を氷山の一角に例えてみると。。。
図で例えても分かるように、海に浮かぶ氷山で考えると、家を建てる時には「目に見えにくい費用」がランニングコストで、「目に見えやすい費用」がイニシャルコスト。このイニシャルコストを抑えた家を建てると、建てた後にかかるランニングコストの負担が予想以上に大きくなってしまうことが分かります。
2023年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性が81.09歳との厚生労働省発表から考えると、30歳で家を建てたとして約50-60年はその家に住み続けることになると考えると、家を建てる前に、 だけでなく、建てた後にかかる まで、しっかりと考えることが大切です。
ライフサイクルコストを考えた家づくりのポイントは2つ
<1>高性能な家にこだわる
ランニングコストでまず気になるのが日々の光熱費。光熱費(電気代)を抑えるには、まず高性能な家にすること。
①熱を通しにくい断熱材、窓などを使う→高断熱
②すき間の少ない家をつくる→高気密
この2つで、光熱費を抑えることは可能です。また、高性能な家ににすることで結露を抑えることができ、メンテナンスコストを抑えることも可能です。
気を付けないといけないのは、この2つとも家が建ち始めてからでは間に合いませんので、しっかりとした打ち合わせが必須です。
→もっと詳しく高性能な家を知りたい方は、こちらを参考にしてください→高性能な家は家族と健康を守る家
<2>広すぎない無駄のないコンパクトハウス
一昔前は、40坪の家は当たり前。リビングは25帖以上で寝室は10帖、などと広さ重視の家づくりが主流でしたが、最近では少し変わってきています。広さからではなく何を置くのか、どのようにその部屋を使うのかで必要な広さが見えてきます。本当に必要な広さを見極める事で、家は想像していたよりコンパクトになり、エネルギーコスト・メンテナンスコストなを抑えることが可能です。
→コンパクトない家の例はこちらから→30坪で叶う憧れの平屋の暮らし【間取り図あり】
ライフサイクルコストを考えた家づくりをしている工務店、第一住宅です。是非一度、モデルハウスや完成見学会へお越しください。