株式会社第一住宅LINE友達追加株式会社第一住宅LINE友達追加
 

家づくりで失敗しないために
読んでほしいコラム


column

冷えは万病のもと!「住む」で叶える健康のお話

2025.02.11



「冷えは万病のもと」という言葉を聞いたこと、ありますよね?「手足が冷えて眠れない」「靴下を履いていても指先が冷たい」など特に女性に多い冷えの悩み。この冷えは、体に不調を招くようになるので注意が必要です。今回は、この冷えにより時として健康を損なう原因にもなってしまう「家の冷え」が起こらないように、するための方法を紹介していきます。


目次

1 室温と血圧の関係

2 冬季の死亡増加率

3 ヒートショックとは

4 ヒートショック対策

5 住宅が原因で起こる病気をゼロに


室温と血圧の関係


冬の室温は18℃以上に保つことをWHO(世界保健機関)では推奨しています。ところが、部屋が寒い……と感じている人が実は多くいるのが現状です。下の図は冬の在宅中のリビングの平均室温を地図に示したものです。



北海道や新潟県などの寒冷地は室内が暖かいのに対し、多くの都府県で18度を下回っていることが分かります。最も寒かったのは香川県の13.1℃。WHO推奨の18℃とはかけ離れた室温に驚きます。栃木県も15.1℃とかなり寒いです。栃木県のように昼間の外気温が10℃以上と比較的暖かくなる地域では、断熱に対する重要性があまり浸透していないのではと分析されています。

また、上記の図を見ても分かるように室温が10℃さがると年代問わず血圧が上昇します。特に高齢の女性は大きな上昇がみられます。寒い冬時期に血圧が急激に上昇することで脳卒中(脳の血管が破れたり、つまったりして起こる障害の総称)が起こる可能性が高まります。


冬季の死亡増加率


上の図から分かるように、冬の室温が高い北海道では冬の死亡増加率は10%の増加に留まっているのに対して、栃木県で25%(冬の室温15.1℃)と全国1位の増加率、冬の室温が一番低い香川県で20.8%と、冬の死亡率が増加が大きいことが分かりました。

冬の室温が低いとなぜ、死亡増加率が増えるのかというと、家の中の温度差が要因です。家庭内で高齢者が死亡する原因の第1位と言われている「ヒートショック」は、部屋の温度差によって引き起こされるからです。


ヒートショックとは


ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ、逆に寒い場所から暖かい場所へ移動した時に、急激な温度変化による影響で、血圧や心拍数が大きく変化して体に悪影響が及ぶことです。暖かい室内から寒い脱衣所や浴室へ移動すると、体が熱の放出を防ごうとして、熱が逃げる皮膚に近い血管を収縮させます(血圧が上がります)。その後、浴槽でお湯につかると今度は全身の血管が一気に開き、血圧を下げます。本来は血圧が下がりすぎないように心臓が調整するのですが、循環器系が弱っている高齢者はうまく調整できずに、急激な血圧低下を引き起こしてしまいます。すると体の中で一番高い位置にある脳に血液がきちんと回らなくなり、いわゆる脳貧血・失神を起こしてしまい、最悪の場合、浴槽の中で意識を失って、そのまま溺れてしまうこともあります。

このことが原因で、家庭内での死亡事故が1月2月がとても多くなっていると言われています。


ヒートショック対策


ヒートショックが起こる原因は、温度差です。そのため、温度差をなくすことが大切です。

①家全体を暖める



日本の家は、使っている部屋だけ暖める傾向が大きく、どうしても部屋間の温度差が出来てしまいます。この部屋間の温度差は想像以上に危険で、特に脱衣室の温度が低いとヒートショックの可能性が高まります。


浴室や脱衣室、トイレなど締め切りやすい空間や衣類を脱着する空間を暖めるだけでも、ヒートショックのリスクは格段に下がります。


②すきま風を塞ぐ

窓をしっかり締め切っていても、実はレールなどの小さな隙間から冷気は室内に流れ込んできます。ご自宅の窓のレール付近に手をかざしてみると分かると思います。

この開口部の隙間や開口部から58%の熱が失われると言われていますので、まずはこの隙間を塞ぐことで、室内を暖かく保つのに大いに役立ち、今までと同じ電気代で室内を暖かく保つことができるでしょう。

③太陽光の温かさを室内へ取り込む

じつは、これがとても大切です。冬の太陽光の温かさは、みなさんもご存じの通りとても心地よくぽかぽかしています。この温かさを室内に取り込むには、まず朝はカーテンを全開にして太陽光を取り入れる。そして、日が沈んだらカーテンを閉めて暖かい室内に熱を閉じ込めることです。



ただし、カーテンを開けるのは太陽光を取り込める南向きの窓のみ。北側などあまり太陽光の温かさを取り込めない窓は、カーテンを閉めておくのも良いと思います。


住宅が原因で起こる病気をゼロに


今回は「冷え」「ヒートショック」を中心に住宅と健康に関することをご紹介してきましたが、家の断熱性能(冬は暖かく、夏涼しくできるようにするための家)をあげることで、「ヒートショック」を防ぐことは可能ですし、さらには気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状も改善するといった調査結果を岩前篤教授(住宅と健康に関する研究の第一人者)が発表しています。


寒さや冷え、温度差をなくすことで、健康が守られることを知っていただき、暖かい家づくりをしていただければと思います。



冬暖かく、夏涼しい、家中快適温度の高性能な家をつくっています。モデルハウス見学予約受付中です→リアルサイズモデルハウス『空門の家』


移住希望地ランキング、3年連続3位の栃木県のおすすめ移住先をご紹介!

室温と湿度で変わる睡眠の質!寒い冬でもよく眠れる家づくり

冷えは万病のもと!「住む」で叶える健康のお話

もしもに備えて!食品の家庭備蓄の何を?どのくらい??

北側道路の土地のメリット・デメリット