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今更聞けない!?巾木・廻り縁って何?

2025.05.13

さて、家づくりをしようというときに、「廻り縁って?」「巾木って?」と、知っているようで実は詳しくわからない言葉に出会うことが多くあります。家づくりをする際に、小さなことでも知っておいて損はない、この「廻り縁」「巾木」について、役割とどんな種類があるのかを、簡単にまとめました。


廻り縁(まわりぶち)とは?

廻り縁とは、天井と壁の境目をぐるりと取り付ける部材のこと。天井と壁を見切る役割があります。特に木造の場合は、湿度や気温などの影響により、ほんの少しですが構造躯体が動きます。その動きに伴い壁と天井の間に隙間ができることがあります。それを隠すための方法の一つとして廻り縁があります。


一般的な廻り縁

よく使われるのが、厚さ7mm、高さ30mm程度の写真のようなデザインです。このタイプは多くのメーカーが取り扱っており流通数も多いので安価なものが多くあります。カラーを床やドアに合わせて茶系にすると、くっきりと天井との境目が分かります。

同じサイズの廻り縁でも、壁に合わせてホワイトにすると、目立たなくなります。


廻り縁を目立たせたくない

薄く高さも低いタイプですと、壁に同化したように見え、目立たなくなります。


デザイン性の高い廻り縁(モールディング)



一般住宅で使用されることは少ないですが、ラグジュアリーな空間におすすめです。


廻り縁なし



廻り縁はつけないといけない部材ではありません。壁と天井の仕上材を突付けて仕上げ、「廻り縁なし」という仕上げも注文住宅では行います。この場合、壁側の仕上げ材(クロス)と天井側の仕上げ材(クロス)の境目に隙間ができやすくなるため、コーキング材などで隙間埋めをすることがあります。



また、天井目透かし・壁目透かしという方法で、壁や天井などをへこませることにより見切る方法もあります。ただし、廻り縁なしの施工は、じつは手間がかかったりアフターメンテナンス的にNGとする会社もあるため、お家を建てる際には住宅会社に確認してみてください。(画像はフクビ様よりお借りしております)


巾木(はばき)とは?

巾木とは、床と壁の境目にぐるりと取り付ける部材のこと(「巾木」「幅木」どちらも同じ意味)。一般的な巾木だけではなく、最近では部屋をすっきり見せるための目だないデザインの巾木も人気です。


一般的な巾木

厚さ9mm、高さ50.1mm(パナソニック製品参照)ほどのサイズが一般的で、床やドア、ドア枠などとカラーを揃えるコーディネートに向いています。


巾木を目立たせたくない場合

厚さ3mm、高さ31mm(パナソニック製品参照)で、カラーもホワイトを選ぶと壁と一体化したように見えます。


巾木はつけなくても良い?

巾木の役目は、床と壁の境目を見栄えの目的で隠すだけではありません。巾木があることで、掃除機などが当たった際に、壁を保護してくれるという役割や、ゴミやほこりが隙間に入っていくのを防ぐという役割もあります。


まとめ

廻り縁、巾木だけでなく、建築時には「見切る」という仕上げは多く採用します。例えば、畳とフローリング床の継ぎ目に「見切り材」を使い見切る、駐車場コンクリートは目地を入れて、あえて見切ります。これは、綺麗に見せるだけではありません。例えばコンクリートにひヒビがはいってしまった場合にも見切りがあると、それ以上ヒビが広がらなくなったり、フローリングにワックス掛けをする場合、巾木があるおかげで壁紙にワックスが染み込む心配がなくなるなど、利点が多くあります。

とは言え廻り縁、巾木はほとんどの部屋で使用する部材のため、インテリアの印象を左右します。色や柄、形状も多くある部材ですので、その部屋をどんなインテリアテイストにしたいか、雑誌などの写真をたくさん見て参考にし、満足のいく部材選びをしてくださいね。



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