2021.09.14
家づくりにおいて、最初に間取りを考える方が多いと思いますが、その間取りを考える際に、しっかり計画してほしいのが「動線計画」です。この動線を失敗すると、快適な毎日からほど遠い間取りになってしまいます。また、動線というと「家事動線」を思いつく方はいるのですが、他にも考えないといけないことがあります。失敗しない動線計画のために、3つヒントを紹介していきます。
家事動線、家事楽な間取りと聞くと、キッチンと洗面所(洗濯機)を近くにして移動距離を短くすると良い!とたいていの方は考えますし、インターネットで検索するとそのような間取りがたくさん出てきます。ですが、本当にそうでしょうか?まず、ママたちに洗濯をしながらキッチンに行くのかを聞いています。このように、キッチンと洗面所(洗濯機)が近い方が良いと考えている人ばかりではありませんでした。家事の仕方は人それぞれ。キッチンで家事をしながら洗濯をするとは限らないということなのです。そう考えると家事動線というのは、家の中で一番家事をする人(ママ)が動きやすい動線にする必要があります。
もう一つ、忘れがちですが、ママにとってお化粧の時間・場所はとても重要です。では、いつどこでお化粧をするのか質問してみました。キッチンに居ながらお化粧をしたり、洗面所にお化粧をするために頻繁に行く人もいます。洗濯だけではなく、このお化粧の場所、タイミングも動線のポイントになってきます。
この間取りは、Aさんのように朝洗濯をしながら食事の準備をする人や、洗面所でお化粧をする人には、とても良い間取りです。
ところが、Cさんのように夜洗濯をするので、洗濯機が脱衣室にない方がよいと考える人には不向きとなります。そのような場合は、洗濯機が脱衣室にない間取りで、かつキッチンから洗濯機が近い下の間取りの方が便利です。家事動線を考える際は、朝何をしながら何をするのか、夜はどうなのか、などひとつひとつ箇条書きにしてまとめていくと自分にとって楽な動線=位置関係が見えてくると思います。
上記ではキッチン仕事と洗濯、キッチン仕事とお化粧について説明しましたが、もうひとつ忘れてはいけないのが、名前のない家事です。近年、この名前のない家事に注目が集まっています。一説ではこの名前のない家事は120種類もあると言われていますので、驚きです。名前のない家事は、例えば
●ゴミを分別する●ゴミの日にゴミを集める●調味料の補充●洗剤などの補充●ティッシュペーパーの補充●郵便物のチェック●学校や町内会のプリントチェック●学校や町内会の会合やそれにまつわる資料作成●食事の前にテーブルを拭く●食後にテーブルを拭く●散らかった本や服、おもちゃなどを片づける●子供の送り迎えや病院の付き添い●水道を洗う・乾かす・セットする●ぞうきんを作る●帽子にゴムを縫い付ける 、、、などなど細かいことだけど、やらないと困ることばかりです。そして、この名前のない家事はやっても感謝されない、、、むしろ誰も気づいていない、、、そんな家事なのです。
この名前のない家事をいかに効率よくこなすのかが、家事を支えるポイントです。
家の間取りを工夫するだけで、名前のない家事を解決することが出来ます。実例の間取りでご説明します。
①自分の事は自分で!セルフ家事動線
●ゴミ箱を各部屋に置かず、キッチンに集約。みんなが勝手にゴミを持ってくるので手間が省ける!
●帰宅→荷物を置く→手を洗う→洗濯物を洗濯機に入れるなど室内に進むだけで帰宅後の行動がスムーズにできることで、帰宅後の散らかりがへる。
②キッチンまわりを充実させる!ママ中心動線
③散らからないように!収納の工夫
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