2022.04.19
最近の家づくりでトレンドになっている「リビ充」。「リビ充」とは「リビング充実」の略で「リビングを広く設けて、1つの空間を共有しつつ家族それぞれが思い思いに充実した時間を過ごす」ことを言います。2017年後頃からトレンドとして認識された「リビ充」ですが、2020年のコロナ禍を期に、さらに注目され始めました。
昔はリビングや茶の間にテレビが1台あり、家族は自然とその周りに集まっていました。リビングはもっぱらテレビを見ながら家族で食事をする場所だったように思います。食事のあとはリビングには長居せず、自分の部屋に戻り宿題をやったり、読書も音楽を聴くのも自分の部屋でした。テレビは1人1台の時代でしたから、自分の見たい番組を1人で楽しむというスタイルで、個室で過ごすのが当たり前でした。
ところが、昨今のリビングは家族でテレビを見ながら談笑したり一緒に食事をしたりする「くつろぎの場」だけでなく、勉強や遊び、趣味、仕事など、それぞれが自由に過ごすことのできる「多機能空間」になってきています。
そんな「リビ充」をコンセプトにした場合の注意点とおすすめの間取りをご紹介します。
2016年11月リクルート住まいカンパニーが行った「マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)」では、リビング滞在時間の割合が夫婦は1日の8割前後をリビングで過ごしており、子供も年齢とともに減少はしているものの、高校生でも1日の半分をリビングで過ごしていることが分かります。(データー:マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)/2016年11月 (株)リクルート住まいカンパニー>)
1日の大半をリビングで過ごすということは、家族団らんのためだけにリビングにいるのではなく、同じ空間にいながら各々がバラバラなことをしていても違和感なく過ごせるようになった現代の風潮が理由でしょう。それは、スマートフォン等の普及により省スペースで個人のプライバシーの確保が可能になったことと、家族と過ごす時間が昔に比べて限られてしまっている共働き世帯の増加が大きな理由ではないかと思います。
①リビングを通過して個室へ
2階建てならばリビング階段を通過して2階の個室へ、平屋建てならリビングが通路代わり、その先に個室にすることで、個室に入る前の交流が持てます。
②リビングにワークスペース
子供の勉強用やテレワーク用など、様々な用途に使えるワークスペースはあると便利です。(過去にワークスペースについて紹介していますので、興味のある方はこちらからご覧ください!)③小さな畳スペースをリビングに
畳2.3枚の小さな畳スペースがあるだけで、お昼寝をしたり畳の上でごろりとしたり、様々な使い方ができます。
小上がりタイプの畳スペースにすれば、来客時に腰をかけてもらったり、高さを利用した引き出し収納も作れます。
①個室スペースが狭くなる
リビ充にするために、リビングはの広さを優先させてしまうと、どうしても個室は狭くなりがちです。子供が小さいときは良いですが思春期を迎えた子供は個室に居る時間も増えてくるので、あまりにも狭いとストレスを与えてしまう場合も。
②子供の勉強に口を出してしまう
リビング学習をしていると、どうしても親が口を出してしまったり子供が監視されていると感じてストレスになることも。リビングでの勉強は、あくまでも見守りであり、干渉ではありません。適切な距離感がリビング学習には必要です。
リビングに家族が集まり、空間を共有する「リビ充」という暮らし方についてまとめてみました。
「リビ充」が絶対ではありません。家づくりにおいての一つの考え方とし参考にしていただければと思います。
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