“ゼロエネの家”というと、エネルギーを自分の家でつくることでエコや節約につながったり、高断熱にすることで快適で過ごしやすい住環境を実現できたりというメリットがあるとイメージする人が多いと思います。“ゼロエネの家”にはそれ以外にも見逃せないメリットがあります。それが、健康への効果です。この健康への効果を3つに分けてご説明します。
2023.03.14
“ゼロエネの家”というと、エネルギーを自分の家でつくることでエコや節約につながったり、高断熱にすることで快適で過ごしやすい住環境を実現できたりというメリットがあるとイメージする人が多いと思います。ヒートショックとは、暖かい空間から寒い空間に移動するなどして、急激な温度変化によって体に負担がかかる現象のことをいいます。温度変化の影響は、とくに血管が強く受けやすいため、脳梗塞や心筋梗塞といった致命的な疾患に繋がってしまうケースもあります。とくに冬場など部屋と部屋の温度差が大きくなる季節には、ヒートショックのリスクも高まるとされています。高い断熱性が前提とされている“ゼロエネの家”の場合は、冬場であっても建物全体の温度が適温に保たれるため、部屋と部屋の温度差も小さくなり、急激な温度差が生まれにくいため、必然的にヒートショックのリスクも小さくなります。 
現在の省エネ化は、おもに温室効果ガス(二酸化炭素)による温暖化を防ぐために行われています。上のグラフを見ると分かるように、家庭からの二酸化炭素排出量のうち47.6%が電気からなので、この二酸化炭素をクリーンなエネルギー減に変えることで温室効果ガス削減に貢献できます。“ゼロエネの家”には、そんなクリーンなエネルギー源の代表格である太陽光発電がほとんどの家で設置されています。
“ゼロエネの家”とは使うエネルギーと創るエネルギーの差引がゼロの家をいいますが、性能が悪い家でも太陽光パネルを大量に搭載すれば、結果的にエネルギー収支をゼロにすることができます。
しかし、エネルギーを大量に消費する住宅が省エネ住宅になるはずがありません。そのため、ここでいう“ゼロエネの家”は経産省が定義しているZEH(ネットゼロエネギーハウス)のことで、高水準の断熱性能が求められています。つまり、住宅の断熱性能を上げて使うエネルギー量を減らした上で、消費した分以上のエネルギーを創る家がZEH・ゼロエネ住宅なのです。