2023.05.09
平屋だけど2階がある?!家とはどういうことかというと、外観は平屋に見えて、中に入ると2階のようなスペース存在している家のことです。最近は、老後も安心して暮らせ、生活動線も短くできるということで、平屋の人気が高くなっています。その一方で、平屋では少し広さが足りず、でも広くすると建築費があがり、さらに土地もある程度広くないと難しいことから、2階建てを選んでいる方もいるようです。
そこで、平屋だけど2階のようなスペースのある家について、平屋の長所と、平屋では不足しがちな短所をカバーした家がどのような家は間取りや事例を交えてご紹介します。
一般的な平屋は、家族全員の生活が1階で完結します。平屋だけど2階のようなスペースがある家は、小屋裏になる部分を様々な使い方が出来るように設計します。要するにロフトのようなイメージです。このロフトですが、建築基準法上ではしっかりとした定義があり居室には使えません。特に知っておいて欲しい点を紹介すると
となります。
天井高が1.4メートル以下ですと大抵の大人はまっすぐに立てません。そのため、用途も限られてきます。
それでもロフトを選ぶ人が多い理由のひとつが経済的メリットです。
ひとつは固定資産税。
ロフトは法定床面積(建築基準法に則って算出する床面積)に含まれないので、固定資産税の課税対象面積に含まれません。固定資産税の評価額は面積だけで決まるわけではないですが、2階建てに比べるとスペースが増える割りに固定資産税が抑えられるといえます。
もうひとつは建築費。
平屋だけど2階のようなスペースがある家は、2階につくった部屋の広さの分だけ基礎や屋根の面積が増えません。そのため、同じ広さ分を床面積で計算する1階部分で建てるより建築費は安くなります。また、床面積を広くするという事は、その分敷地も広くある必要があります。敷地面積が小さくできるので、土地代も抑えることができ、これは大きなメリットになります。
第一住宅で建築した平屋だけど2階のようなスペースがある家の施工例をご紹介します。間取り図も掲載していますのでぜひ参考にしてください。
こちらはリビングからロフトへと繋がる、一番オーソドックスなロフトの例です。このお家はロフトで本を読んだり、お昼寝をしたり、子供の遊び場として利用しています。
ハイサイドラトイトから採光も充分とれるので、日中は照明をつけなくても使えるそうです。
パントリーとファミリークローゼットの上がロフトになっており、10.7㎡(約6帖)の広さです。
このお家の施工事例はこちら→住宅密集地でも明るく快適なロフトのある平屋
こちらのお家は玄関土間からアクセスするロフトです。遠くまで眺望の良い立地をいかしてロフトをつくっており、ロフトから富士山も見えます。
書斎として使ったり子供の遊び場として利用しています。一部を畳床にしたことで寛げる空間となっています。
キッチンとシューズクローゼットの上がロフトになっており、14.9㎡(約9帖)の広さがあります。半分を収納、半分をフリースペースとして利用し一石二鳥です。
このお家の施工事例はこちら→ロフトを愉しむゼロエネの平屋
こちらのお家は、実は天井高さが一番高いところで1.9mあるので、建築基準法のロフト扱いではありませんが、使用用途の参考事例としてご紹介します。
ご自宅でお仕事をされている施主様の仕事部屋として使用しています。そのため、ロフトへのアクセスはリビングではなく通路です。13帖の広さを2つのエリアに分けて使っており、大きな窓からの採光でどちらのエリアもとても明るいです。
天井高さは1.4m以上あるので固定資産税としては計算されますが、ロフトのようなつくりのため、基礎や屋根の面積は増えていません。
このお家の施工事例はこちら→繋がりの家
いかがでしたか?平屋だけど2階のようなスペースがある家は、平屋のワンフロアでの生活利便性を取り入れつつ、2階のような+αのスペースを設けたことで、同じ床面積でも、平屋に比べて少ない建築費、少ない固定資産税、土地の面積も抑えられるため、とても合理的な家と言えるのではないでしょうか。
第一住宅では、建築家とつくる家づくりをしており完全注文住宅です。そのため、あなただけの家づくりを叶えます。さらに、高性能な家づくりのためロフトが寒い・暑いなどということはありません。家全体が一定の温度で過ごせます。こちらの記事のような平屋だけど2階のようなスペースがある家にご興味のある方は、ぜひモデルハウスをご見学しにいらしてくださいね。