住んでいたアパートが寒くて大変だったので、一年中快適に過ごせるような家にしたいと家づくりを考え始めたKさん。「自然環境との共生を提案されて第一住宅で家をつくることを決めました。地元の気候や風土に合わせた住まいを目指してもらいました」と話す。
広々とした敷地に悠々と佇むKさんのお住まいは、屋根と天井の間に空間をつくり、空気層をつくっている。この設計は昔ながらの「蔵」造りに見られる手法だ。また古き佳きものに新しさを加えた斬新な和モダンのデザインは周辺環境と馴染んでいる。
地元の素材を使いたいと考えていたKさんの宅内は床には杉の無垢材、壁には大谷石を採用。「素材の経年変化がとても楽しみですね。」とKさん。
LDKの一角にある小上がりの畳スペース。小上がりにすることで空間を視覚的にわけるだけでなく、ちょっとした合間に腰を掛け、庭の木々を眺めたりお茶をしながら寛ぐこともできる
キッチンカウンターは作業している手元を隠せるように、高さを持たせている。ダイニング側には空間を利用した造作収納を。「キッチンやダイニングまわりで使うちょっとした小物などを収納でき、すっきりと片付くので重宝しています」と夫人。キッチン収納の横には机も造作されており、ちょっとした書き物やパソコン作業など、色々と活用できる。
採用している材料のほとんどを自然素材にしていることで、温かみのある柔らかな雰囲気を感じることが出来る唯一無二の邸宅が完成した。