休日になると山へ向かう。そんな時間を大切にしてきたご主人にとって、自然の中に身を置くことは特別なことではなく、日常を整えるための習慣のようなものです。無心で歩き、ただひたすらに登る。その過程にある静けさや空気感に惹かれてきたといいます。その感覚は、住まいづくりにも自然と重なっていきました。
ただ、最初から明確なコンセプトがあったわけではありません。「木の感じがいい」という素直な感覚がありました。触れたときの質感や風合い、空間ににじむやさしい空気感。それは、山の中で感じてきた心地よさとどこか似ています。だからこそこの住まいでは、木という素材がおのずと中心に据えられていきました。
同時に大切にしたのは、家族だけの時間に深く入り込める“こもり感”です。外からの視線を遮り、安心して過ごせる閉じた空間としました。しかし、単に閉じるのではなく、外の気配をほどよく遮るバランスを考慮しているため、暗い室内にはなっていません。計算された位置から光がしっかりと取り込まれ、やわらかな明るさが室内全体に広がっています。
どこかへ出かけなくても、この場所にいるだけで気持ちが整っていく。そんな居心地の良さが、この“こもり感”にはあります。朝のやわらかな光、昼の明るさ、夕方の落ち着いた陰影。それぞれの瞬間が、日々の暮らしに静かな豊かさをもたらしてくれます。
そうした木と光の重なりの中で、施主様が最もお気に入りとして挙げるのが、リビングの勾配天井に設けられた横長の窓です。上部にあしらわれた木の素材と、その先に広がる空。視線が抜けるその一角は、閉じた空間の中にありながら、登山の際に眺める雄大な空へとつながるような感覚をもたらしてくれます。
自然に惹かれてきた感覚が、そのまま住まいの中に息づいている。そんな一体感こそが、この家の心地よさの本質なのかもしれません。
この住まいには、家族それぞれの時間を受け止める居場所が点在しています。その象徴ともいえるのが、スキップフロア下に設けられたお子様の遊び場です。やさしく囲まれたスケール感が安心感を与え、さらに空間に奥行きをもたせることで、お子様が集中して遊べて、自分だけの世界が広がる特別な空間となっています。
スキップフロアの構造を十分に活かしながら、この遊び場は落ち着いて過ごせる居場所としての役割を担っています。一方で、隣接するリビングは、のびのびと過ごせる開放的な空間です。包まれるような場所と、広がりを感じられる場所。その対比が、お子様の遊びに心地よいメリハリを生み出しています。
そしてもうひとつは、奥様の在宅ワークスペースです。2階通路の一角に設けられたこの場所は、落ち着いて作業に向き合えるに十分な、在宅ワークとしてちょうどよい広さの空間となっています。
また、吹き抜けに面しており、見下ろせばリビングが一望できます。仕事と暮らしの場がゆるやかにつながるこの距離感が、日々の安心感を生み出している、と奥様は話します。
さらに、ファミリークローゼットを中間に設け、キッチンから水まわりまで一直線につながる家事動線も、この住まいの快適さを支える工夫のひとつです。動きがスムーズにつながることで、日々の家事や暮らしの流れが整い、心地よい生活を支えています。
家づくりを始めた当初、施主様には明確なイメージがあったわけではありませんでした。いくつかの住宅会社を見ていく中で、まず惹かれたのは第一住宅の住まいでした。Instagramで見かけた際に「他とは少し違う」「目を引く」と感じたことが、最初のきっかけだったといいます。
あわせて、「木の感じがいい」という感覚的な好みも重なり、自然と関心が深まっていきました。実際に話を聞く中で、素材の特徴や考え方について理解が進み、良い面だけでなくデメリットも含めて丁寧に説明を受けたことで、住まいへの納得感が少しずつ積み重なっていきます。
また、営業担当者が土地探しの段階から親身に寄り添い、急かすことなく丁寧に相談に乗ってくれたことも、大きな支えとなりました。対話を重ねる中で、「どんな場所で、どんな暮らしをしたいのか」という思いが整理され、住まいの輪郭がはっきりしていったといいます。
打ち合わせを重ねる中では、「こういう暮らし方もあるのか」と気づきを得る場面も多くあり、基本的には設計を第一住宅にお任せいただくかたちで進んでいきました。
また、理想の住まいのイメージを伝えると、その場で間取りやパースを描きながら提案してもらえる場面もあり、思い描いていたイメージがそのまま形になっていく感覚に、驚きと安心感があったといいます。提示されるプランに対しては納得できることが多く、住まいのかたちは無理なく整えられていったといいます。
そうしてかたちになっていったのが、こもり感のある空間や光の設計、リビングの横長の窓、そしてお子様の遊び場や在宅ワークスペースといった、暮らしに寄り添う空間の数々です。
見た目の印象に惹かれた第一印象と、話を通して深まった理解と納得。その積み重ねが、安心して任せられるという信頼へとつながり、施主様らしい住まいとしてかたちづくられていきました。
この住まいの魅力は、空間やデザインだけではありません。実際に暮らしてみて強く実感しているのが、「高い気密性・断熱性による快適さ」だといいます。
冬でも室内の暖かさがしっかり保たれ、エアコン1台で室内の温度環境が整うそうです。エアコンを止めても急激に冷えることがなく、以前の住まいではつらかった朝の寒さも、今では大きく軽減されているそうです。
こうした快適さの背景には、施主様自身の情報収集があります。いくつかの住宅会社の説明だけでなく、SNSや動画なども参考にしながら、自分なりに知識を深められました。断熱や気密といった性能面についても理解を深めたうえで第一住宅での家づくりを判断されたことが、納得のいく住まいづくりにつながっています。
いろいろな情報に触れる中で、焦らずじっくりと検討しながら、自分でも調べて納得のいく選択を重ねていくことが、住みよいと感じられる家づくりにつながっていると感じられたとのことです。また、ハウスメーカーという立場でありながら、良き伴走者としてサポートしていただいたような感覚だったそうです。情報があふれる時代だからこそ、自分たちにとって何が大切かを見極めることが、後悔の少ない家づくりにつながったという実感があったそうです。そう語る言葉には、実体験に基づいた説得力があります。情報があふれる時代だからこそ、自分たちにとって何が大切かを見極めること。その積み重ねが、後悔の少ない家づくりへとつながっていきます。