結婚1年目にしてマイホームを構えたFさんご夫妻。「じつは、結婚の話より先に、家づくりの話しが進んでいました」と話します。当時、夫人は築60年を迎えた実家でお母さんとふたり暮らし。家の古さと寒さなどから、暮らしにくさを感じていたこともあり「実家を建替えするか、それとも賃貸へ引っ越すか」という問題が持ち上がっていたそうです。Fさんも実家住まいで、通勤に片道1時間以上かかる生活を続けていたこともあり、「3人で一緒に暮らせる家を建てよう!」と、新生活へ向けての家づくりが結婚の話と共にスタートしたそうです。
まずは総合展示場を巡りながら、SNSやネットからも情報を集めたというおふたり。「家づくりについて勉強する中で、やっぱり家の性能が大切だと感じました。断熱材は何を使っているのか、樹脂サッシは使用しているかなど、性能が良く納得できる仕様のハウスメーカーを絞り込んでいき、最終的に大手メーカー3社に相談しました」と、家づくりのスタート当時をふり返ります。
「元々平屋を希望していたのですが、相談した3社ともに予算の兼ね合いで平屋は無理と言われてしまって。。。」そんな時、SNSで『全国規模の大手メーカーは広告費が家の価格に加算されている』『地元の工務店も検討すると良い』ということを偶然知り、改めて地元工務店をネット検索し、そこで見つけた第一住宅の犬塚モデルハウスを見学したそうです。
「犬塚のモデルハウスに入った瞬間、『わぁっ!』と気分があがりましたね。玄関からつながる空間の抜け感や、無垢の床や自然素材に包まれた雰囲気が素敵で、運良く建築家さんが案内してくれたので性能や設計の話しも色々と聞けて。他社に作ってもらった2階建ての図面を見せて、自分たちは平屋を建てたいのですが。。。と話したら『これより10坪くらい削れるかな。平屋もできると思いますよ』と言ってくれて、嬉しかったのを覚えています」。その後、お客様邸の見学会にも参加し、第一住宅の家づくりをじっくりを見たことで「第一住宅に私たちの家づくりをお任せしたい」と気持ちが決まったそうです。
初回の打ち合わせでは、平屋という希望に加え、回遊動線や開放的なリビング、広いお風呂、トイレはふたつ欲しいなど、より具体的な希望を建築家に伝えたとこころ、「その場でささっと図面を描いてくれて、そのファーストプランに心を奪われました」とFさん。「こうしたい、という想いはあってもはっきり描けなかったイメージを具体的なカタチにしてくれて、しかもほんとうに10坪削ってくれたんです」と、当時の感動を思い出して目を輝かせます。
そんなFさん夫妻の家の玄関ホールは、「帰宅してすぐに手洗いしたい」「靴の脱ぎ履きがしやすいベンチが欲しい」という希望を叶えたベンチ一体型の造作洗面台を設置。夫人が色の配置も細かく希望したハニカムタイルのデザインが目を引きます。
のびやかな空間が広がるLDKには、勾配天井やオークの床など、犬塚モデルハウスを参考にしたデザインが随所に。大谷石のアクセントウォールはFさんがこだわったポイントのひとつで、大谷石ならではの素材感が上質な雰囲気とやさしさを感じさせてくれます。
ブラックとチャコールグレーでコーディネートしたキッチンは、「圧迫感がないように」と袖壁や吊戸棚をつけないフラット天板&オープンスタイルに。調理家電は黒で統一し、センスが良く使い勝手も良いキッチンに仕上がっています。
「率先して家事をこなしてくれる母のためにも、自分のためにも、家事のしやすい回遊動線はマストでした」と、家事ラクの間取りを要望したという夫人。脱衣室、室内干しスペース、ファミリークロークと続く空間の先に寝室を置いたレイアウトは、スペースの無駄も移動の無駄も省いた暮らしやすく賢い間取りです。
お母さんの部屋は、やわらかい光が差し込む居心地の良い庭に面した南側に。その隣には洗面室とトイレが置かれ、暮らしやすさもばっちりです。「実家で暮らしていた頃は、冬場は厚着してコタツに入っていないと辛い寒さでした。そんな環境のせいか、母は体調を崩すことも度々ありました。でもこの家に越してきてからは家中どこにいても快適だからか、シャキシャキ動いていて体が軽い感じで元気です。体調を崩すことも減りましたね。彼は冬場でも家の中では半袖と短パンで過ごしていて、うっかりそのまま表に出て『寒い!』と慌てて戻ってきたことも(笑)」と、とても楽しそうに話す夫人の笑顔が印象的です。
「キッチン上部の北側に高窓を入れる提案のおかげで、朝から家全体に柔らかな光が入ってすごく明るくて快適です。寝室から出たホールの頭上にも高窓があって、お日様の光を浴びると『今日もがんばるぞ』と気持ちよく起きられます」と夫人。Fさんは「家族で一緒に生活できる嬉しさや、自分たちの家があるという安心感は最高です。早く帰りたいな、お風呂に入ってリビングでのんびりしたいな、そう思える快適な居場所ができました」と、大満足の笑顔で話してくれました。