2026.02.01

玄関の間取りはご家族のライフスタイルに応じて作成する必要がありますが、ありがちなスタイルで間取りを作成してしまい、後悔するケースが多数あります。
そこで今回は多くのご家族の家づくりをサポートしてきた栃木の工務店『第一住宅』が、玄関の間取り作成で失敗しない方法を、わかりやすく解説します。
スムーズな動線・個性をあわせ持つおしゃれな玄関を実現するために、ぜひ最後までごらんください。


目次
はじめに、ご家族のライフスタイルがよりスムーズになる玄関の間取りを実現した注文住宅事例をご紹介します。
こちらは、玄関・LDK直結の間取りです。
玄関右手にセミオープンの壁を設置して玄関・リビングをゆるやかに仕切り、来客時の目隠しにしています。
約1畳のシューズクローゼットも設けているため、玄関土間に靴を出しっぱなしにしないスッキリとした環境を保てます。

こちらの玄関間取りは、ウォークスルーのシューズクローゼットを設けています。
玄関・シューズクローゼットを壁で仕切っているため、シューズクローゼット側を「ファミリーエントランス」として、靴を片付けてから入室できますね。

上記の間取りは、ロフト専用階段を設けている点も特徴です。
ロフトがある平屋の事例を、こちらの記事でご確認いただけます。
〈関連ページ〉平屋+ロフトの家|固定階段の設置ルールと後悔しないための間取りポイント、おしゃれな事例を解説
こちらは、玄関土間を縦長にして、2方向からの出入りを可能にした間取りです。
1階全体を「キッチンを中心とする回遊動線」にして、目的に応じてスムーズに移動できる間取りとなりました。

こちらも玄関・LDK直結の間取り事例です。
先程の事例とは違って空間を仕切る壁を設けていませんが、玄関前方に壁を配置したため、来客時の視線や玄関開閉時の外気が、即座に家の奥まで侵入していくことはありません。

〈関連ページ〉洗面所を独立させた間取りとは|メリット・注意点と後悔しない設計のポイントを解説
こちらは、玄関奥に2.5畳ほどのシューズクローゼットを設けた間取り事例です。
大きなシューズクローゼットは、ベビーカーの乗り入れやアウトドアグッズの保管ができる、便利なスペースです。
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次に、おしゃれで使い勝手が良い玄関の内装デザインも紹介します。
こちらはインナーガレージと玄関を直結させた間取りです。
玄関に窓を設置していませんが、壁にガラスを埋め込むことで、明るさ・広がりを感じるデザインとなりました。

こちらは、玄関・応接室を直結させた間取りです。
建具・上がり框の格子デザインをリンクさせ、半屋外である玄関と和室が自然に一体化する空間が完成しました。

こちらは、玄関・LDK直結の間取りです。
広い玄関土間・吹き抜け・スケルトン階段など、開放感のある空間デザインが個性的です。

こちらは、玄関から中庭の景色を見通せる間取りです。
玄関土間・玄関ホールに同じタイルを敷いて視線を一直線に誘導し、空間の広がりを感じるデザインとなりました。

第一住宅には、今回ご紹介しきれなかった施工事例が多数ございます。
ぜひごらんください。

玄関の間取り・内装デザインのさまざなバリエーションを確認して、計画性をもって玄関の間取りを作成していることに、お気づきになった方がいらっしゃると思います。
玄関の間取りを後回しにすると、以下のような後悔につながります。
【玄関の間取りを後回しにできない理由】
次に、「失敗しない玄関の間取りの決め方」も紹介するので、参考にしていただけると幸いです。

玄関には多くの役割があり、「通過するだけ」のスペースにしているご家族はほとんどいません。
ご家族の生活動線を改めて見直すと玄関の間取りを考えやすくなるため、主な生活動線と間取りアイデアを紹介します。
| 動線 | 玄関の間取りアイデア |
|---|---|
| 家事動線 | 「玄関→パントリー→キッチン」を数歩で移動できる間取りにすると、重い荷物を持って室内を歩き回る必要がない |
| 衛生動線 | 「玄関ホールに洗面所を設置→フミリークローゼット→脱衣所・浴室」という間取りにすると、室内に花粉などを持ち込みにくい |
| 外出・帰宅動線 | ・「玄関→シューズクローゼット→ファミリークローゼット」という間取りにすると、外出時・帰宅時に必要な物をまとめておけるため、スムーズに行動できる ・玄関土間を広くする・玄関からLDKへ通り土間を設けることで、ペットが散歩から帰ってきてすぐに入室できる |
| 来客動線 | ・「玄関・応接室を直結させる」「玄関にベンチを置く」間取りにすると、玄関で来客対応を完結できる ・玄関・LDKを直結させると、ご家族がお客様を迎えやすい ・玄関からキッチン方向・LDK方向など2つの動線を設けておくと、ご家族・お客様が廊下で渋滞になることがない |
なお、玄関土間の面積を広くすると、天候を気にせずお子さまが遊べる・趣味の作業ができる・自転車を室内に置けるなどのメリットがあります。
玄関を多目的なスペースととらえて、居室や収納のために確保するべき面積とバランスを取りながら、間取りを作成しましょう。

次に、玄関収納のアイデアも紹介します。
改めてご家族の持ち物を見直し、「玄関土間に収納したいもの」「玄関近くに収納したいもの」を洗い出し、必要な収納容量や玄関の面積を明確にしてください。

玄関収納の中で最も一般的な収納方法は「下駄箱(シューズボックス)」の使用で、背の高い下駄箱は収納容量も大きいため、間取りの中にシューズクローゼットを設ける余裕がない場合におすすめです。
下駄箱を土間から浮かせて設置すると、下駄箱内に湿気がたまりにくく、掃除もしやすくなります。

「靴が多い」「多世帯」「大きな物を玄関土間に収納したい」といった場合には、思い切って玄関土間を広げて、大容量のシューズクローゼット・収納スペースを設けることをおすすめします。
「下駄箱付き玄関+玄関ホール」の一般的な面積は1.5〜3畳ですが、シューズクローゼットを含む収納だけで2〜3畳を確保すると、以下のような物も収納可能です。
ただし、玄関土間は室内の床よりも地面に近いため、物が多いほど湿気が滞留してカビが発生しやすくなります。
「玄関土間に24時間換気の排気口を設置する」「調湿性の高い内装材を使用する」など、環境を整える工夫もあわせて実施しましょう。

シューズクローゼットはウォークスルータイプ・ウォークインタイプがあり、どちらもメリット・デメリットがあります。
【ウォークスルータイプのメリット・デメリット】
「靴を片付けて入室する」という動線で、玄関土間に靴を置かない生活が可能です。
ただし通り抜けるためのスペース確保が必要で玄関をコンパクトにするのが難しく、収納容量も落ちる点がネックです。
【ウォークインタイプのメリット・デメリット】
コンパクトでも大容量の収納を確保しやすく、扉を設置しなくても目隠しをしやすい点がメリットです。
ただし湿気が滞留する空間が生まれやすく、通り抜けができないため人の渋滞が起こりやすいというデメリットもあります。
ウォークスルータイプのシューズクローゼットは思い切った面積確保が必要ですが、「玄関・LDK直結の間取り」「廊下のない間取り」などで工夫が可能なので、新築を依頼する施工業者に相談しながら、空間を有効活用する間取りをご作成ください。

玄関ホールの面積は1畳弱〜2畳程度が一般的で、屋外と室内を隔てるために必要な空間です。
また、玄関土間には複数の役割がありますが、玄関ホールは狭いほど通り抜けるだけのスペースになりがちですよね。
1畳弱のスペースであっても壁を活用すると一定の収納容量を確保できるため、収納スペースの確保にお困りの場合は、玄関ホールへの収納設置をご検討ください。
なお、玄関ホールに収納を設置する場合には、扉ありorなしの選択も必要です。
扉あり・なしどちらにもメリット・デメリットがあるため、ご確認ください。
【扉ありのメリット・デメリット】
扉ありの収納はデザインがスッキリしていて、物をホコリや汚れから保護する役目も果たしてくれます。
ただし扉の開閉をするためのスペース確保も必要で、風が通らない玄関の場合は、収納の中にカビが発生しやすいというデメリットもあります。
【扉なしのメリット・デメリット】
扉なしの収納は圧迫感のないデザインで、玄関ホールが広く見える点がメリットです。
ただし「見せる収納」のデザイン力が必要ですし、物にホコリがつくので掃除が大変というデメリットもあります。
「目線から上の位置は扉あり・手が届き掃除をしやすい位置は扉なし」といったバリエーションもあるため、玄関ホールの面積や形状に応じて収納の設置をご検討ください。
栃木で注文住宅の間取りを検討中の方は、第一住宅へご相談ください。
ご家族のライフスタイルを丁寧に伺い、おしゃれで使い勝手の良い間取りプランをご提案いたします。



最後に、注文住宅の玄関間取りについて、第一住宅がよくいただく質問・回答を紹介します。
A.玄関は接道状況・敷地形状などによって方角の選択肢が限られるため、「ベストな方角を選ぶ」よりも「選択できる方角のデメリットを解消する」という視点で間取り作成をすることが大切です。
方角ごとのデメリット・デメリット解消法は、以下のとおりです。
| 方角 (デメリット) | デメリット解消法 |
|---|---|
| 北向きの玄関 (採光を確保できないため暗く感じやすく、寒い) | ・室内窓やインテリアデザインで明るい空間づくりをする ・高断熱※の窓・玄関ドアを選ぶ |
| 南向きの玄関 (紫外線で玄関ドアが劣化しやすく、夏は玄関内部が高温になりやすい) | ・高断熱(遮熱タイプ)の窓・玄関ドアを選ぶ ・自然風が通り抜けるように、玄関周辺の間取り・窓の位置を工夫 ・玄関内に入る日差しを調整できる庇や屋根を設置する |
| 東向きの玄関 (正午過ぎから暗く感じやすく、冬は夕方から冷え込む) | ・朝日が十分に入るように窓(高断熱の窓)を設置 ・南向きの部屋と玄関を仕切る壁に室内窓を設ける |
| 西向きの玄関 (夕方からの強烈な日差しで玄関ドアが劣化しやすく、午前中から滞留していた湿気が原因でカビが生えやすい点もデメリット) | ・高断熱(遮熱タイプ)の窓・玄関ドアを選ぶ ・午後からの日差しを調整できる庇や屋根を設置する ・24時間換気の排気口を湿気が滞留しやすい場所に設置 ・自然風が通り抜けるよう、玄関周辺の間取り・窓の位置を工夫 |
※「高断熱」は、冬に暖かく・夏に涼しい住環境を維持するために必要な性能です。
高断熱の注文住宅を新築する際には補助金を活用できるため、こちらの記事で申請条件などをご確認ください。
〈関連ページ〉2026年のGX志向型住宅補助金は予算増減して継続|いつから申請かなど子育て支援の住宅補助金を解説
A. 窓のない玄関でも、工夫次第で明るく開放的な環境づくりが可能です。
採光と照明を組み合わせることで、窓がなくても明るく感じる玄関を実現できます。

A.玄関の広さ・シューズクローゼットの広さの目安は以下のとおりですが、実際にはご家族の持ち物の量とライフスタイルによって、個別に検討が必要です。
| 世帯人数 | 玄関 | シューズクローゼット |
|---|---|---|
| 1〜2人暮らし | 約1.5〜2畳 | 0.5〜1畳 |
| 3〜4人家族 | 約2〜3畳 | 1〜2畳 |
| 5人以上 | 約3畳以上 | 2畳以上 |
A.風水を過度に気にする必要はありませんが、風水の一般的な診断が快適な室内環境と通じているケースがあることも事実です。
【風水診断の例】
風水は自然本来のエネルギーの流れを生活に取り入れることで、健康や生きるための環境を整える知恵ですよね。
「マイホームの環境整備の一環として、参考になる部分もある」と捉えていただけると幸いです。
栃木でマイホームの間取り作成にお悩みの方は、第一住宅へご相談ください。
ご家族のライフスタイルを丁寧に伺ったうえで、高いデザイン性と快適性をあわせもつ間取りプランをご提案いたします。



玄関の間取り事例、失敗しない玄関の間取りの決め方などをご紹介してきました。
玄関は、間取りの中で優先して検討していただきたいスペースです。
今回ご紹介した情報を参考に、ご家族が長く快適に暮らしていける間取りを完成させていただけると幸いです。