2020.10.13
窓のある明るいキッチンは家事を楽しくさせる要素のひとつでありながらも、食品を扱う場所なだけに「直射日光は避けたい」物が多くなりがちなので「外からの視線も気になる」など、メリット、デメリットともにありそう。窓の役割や窓を配置する場所、大きさを工夫するなど、いくつかのポイントを見てみましょう。
まずは、キッチンの窓にはどんな役割があるのか見てみましょう。
①光を取り入れる自然光を取り入れたキッチンは想像以上に明るく感じますし、もちろん電気代の節約にもなります。採光が目的の場合はそこまで大きな窓を付ける必要はなく、天井近くに横長の窓やキッチン横に縦長の窓などで十分な場合も多いでしょう。
②換気をするキッチンには換気扇がついているので換気目的で窓は必要ないとお考えの方も多いと思いますが、やはり窓を開けた換気は有効です。換気扇はあくまで調理中の臭いや湯気を排気しているだけなので、キッチン全体の換気ではありません。ただし、窓を付ける場所と風の通り道を考えて取り付けないと意味をなさない場合もあるので注意が必要です。
③開放感・閉塞感の緩和
目の前に庭があったり、窓があれば遠くの山々が見えるなど展望の良いキッチンの場合は、目線の高さに窓があると良いでしょう。開放感が欲しい方や、キッチンが狭くて閉塞感を感じる場合などは思い切って掃き出し窓のような大きな窓がおすすめです。視線が気になる場合はすりガラスにしたりブラインドを付けるなどしてみましょう。
キッチンの窓にはさまざまな役割があることは分かりましたが、その窓の大きさやデザイン、取付高さはどう決めれば良いのでしょうか。実はどのような目的でその窓を付けるのかによってある程度の大きさは決まってきます。
●中庭を眺める大きな窓 キッチンの目の前に中庭があるので景観も良く光を取り入れるだけでなく、お子様が遊んでいる様子も見えるなどメリットが沢山の大きな窓です。壁で囲われているため、外部からの視線も気になりません。
●北側の小さな窓で見た目も良くキッチンの正面ではなく背面に付けた窓は、光を取り込むだけではなく換気の役割をあります。また、小さな窓並べるとお洒落な雰囲気になり、見た目が良くなるのもメリットです。外部からの視線が気になる方はブラインドを付けたり、取付高さを天井に近づけると良いでしょう。
●トップライトで頭上から光溢れるキッチンが理想の方におすすめなトップライト。夏の日差しは写真のように簾やカーテンで遮る必要もあるかもしれませんが、見上げると空が見えるなんて素敵ですね。
●キッチンの横に勝手口タイプを付けて出入りもできる縦長の大きな勝手口タイプにすることで光を沢山取り込め、さらに出入りも可能。ドアを閉めたまま通風だけ出来るタイプもあるので便利。
また、縦長の窓を2つに分け下部は光を取り込むための地窓、上部は開閉のできる窓にして用途を分けるのもおすすめです。
●あえて窓をなくして少し暗めの集中力アップこちらは番外編ですが、キッチンにあえて窓は設けていないタイプです。明るいキッチンではなく少し暗めが集中出来て良いという人におすすめです。
いかがでしたか?窓の大きさ、デザインなどでキッチンの印象はだいぶ変わります。自分がどのようにキッチンを使いたいのか、ということをしっかりとイメージして窓の大きさやデザインを決め、素敵なキッチンを作りましょう♪