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家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツ

2020.10.20

家づくりをするにあたり、これからの季節における室内のひんやり感や暖かいリビングから廊下に出た時の寒さ、入浴前の肌寒い感覚、朝のキッチンで感じる足元の冷たさなど、居室をしっかりと暖房していても、暖かさの届かない非居室の存在。そんな寒い季節でも、暖かく快適に過ごすことができる家づくりのヒミツを3つまとめてみました。


【目次】


▷ 寒さを感じる場所は?

▷ 家中どこにいても暖かい家にする3つのヒミツ


 ◍ヒミツ1:断熱

 ◍ヒミツ2:気密

 ◍ヒミツ3:換気


▷ まとめ



|寒さを感じる場所は?


冬場に家の中で寒さを感じる空間・場所を首都圏の女性200人に聞いたところ以下の結果がでました。家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツ

非居室で寒さを感じている人がこんなにも多くいることがわかりました。上位はどれも非居室で女性の6~7割の方が寒いと感じています。

家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツその寒い場所を暖房器具を使用して暖かくしている人は「洗面室・脱衣室」(31.6%)以外ではほとんどいないことがわかりました。

その理由が「暖房器具が設置されていない」「暖房器具を置ける場所が狭い・ない」となり、非居室空間での寒さ対策をしていない人が4~5割もいるのです。



|家中どこにいても暖かい家にする3つのヒミツ


寒いから暖かくする、それはもちろんそうですが、最初から家中どこにいても暖かい家をつくるにはどうしたらよいのでしょうか?暖かい家をつくる3つのヒミツをご紹介します。



◍ヒミツ1:断熱


家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツ断熱とは「熱を断つ」と書きます。熱を断つことが出来ていれば断熱に成功、断熱性能が高いということになります。断熱に成功していない、断熱性能が低いというのは冬で例えると、せっかく暖めた家の中の暖かい熱が外に逃げ、さらに外の冷気が室内に入り込んでくることを指します。断熱性能が低いと、床・壁・天井という外気に接している部分の表面温度が下がります。表面温度が下がると人は寒いと感じ、当然暖房の温度を上げようとします。すると光熱費がかさんでいきます。光熱費がかさんでくると、今度は節約しようという意識が働く人も多いでしょう。暖房の温度を上げてもなかなか室内が暖まらず、光熱費も気になるので、靴下を履いたり、厚着をしたり。。。または家族みんなで同じ部屋にかたまってその部屋だけを暖めたり。しかし1部屋だけ暖めることをすると今度は、部屋によって大きな温度差が生まれてきます。リビングは暖かいけれど、廊下や洗面脱衣室が寒い!そう、これが非居室を寒くする原因です。

この家の中での温度差は、実はとっても危険です。温度差に体が耐えられず、心筋梗塞などの心疾患を引き起こす「ヒートショック」の原因となります。入浴中の心疾患は冬場に突出します。暖かいお風呂場と、寒い脱衣場の温度差が体に悪さをするためと考えられます。

このように、断熱性能を高くすることは体感温度をあげて過ごしやすくするだけではなく、光熱費を削減でき、さらに一番大切なのは自分や家族の将来の健康のため、命を守ることにつながるということでもあるのです。



◍ヒミツ2:気密


家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツ気密が悪い家とは、すき間だらけの家ということです。家がすき間だらけだと外と家の中の空気が自由に行き来するので、せっかく暖めた、あるいは冷やした空気が外気と入れ替わってしまいます。冬は寒く、夏は暑い状態です。また、気密が悪いと熱だけではなく、外が雨の場合などの水分を含んだ空気=湿気が家中を自由に動き回ることになり、カビの発生につながります。湿気やカビは家の構造体(柱や下地材など)を痛めます。

ところで、家がすき間だらけの方が換気が常にされており、家の中の空気はキレイになると思っていませんか?換気の目的は“汚れた空気をきれいな空気に入れ替えることです。近年のPM2.5による大気汚染や花粉症患者の増加を考えた場合、ただただ外の空気が室内に入る換気は必ずしも有効ではないですよね。

気密を高くすると、すきま風が入らないので強制的に空気の入れ替えをする必要が出てきます。それがヒミツ3につながります。



◍ヒミツ3:換気


家中どこにいても暖かい家は寿命を延ばす!暖かい家をつくる3つのヒミツヒミツ1、ヒミツ2でお話ししたように暖かい家には断熱と気密が不可欠ということはお分かりになったかと思います。この断熱と気密に密接に関係してくるのが、換気です。換気とは人や建物にとって害を及ぼす物質を外に追い出すこと、あるいは新鮮でキレイな外気を取り込んで室内の有害な空気を薄めることを言います。

2003年の法律改正で家の中を24時間換気することが義務付けられました。換気システムには3つの種類があります。換気システムの詳しい説明はこちら→体を元気にする高気密!そのワケ教えます

外気は新鮮であることが前提でお話していますが、近年のPM2.5による大気汚染や花粉症患者の増加を考えると、外気に含まれるそのような物質や砂やチリ、虫などを取り除いてくれる換気システムは非常に重要といえます。また、換気システムは24時間常時運転していますので、知らないうちに新鮮な空気を取り込み空気を入れ替えてくれるありがたいシステムです。ですが、換気をしつつ室内の温度を変えない、そんな換気システムを選ばないと断熱性能や気密性能をいくら上げても無意味になってしまうので、どんな換気システムを選ぶのかが重要になってきます。



|まとめ


いかがでしたか?家中どこにいても暖かい家にするヒミツを3つお話しました。この3つは全てが揃って始めて「暖かい家」をつくることが出来るのです。ぜひ、この3つを参考にしてみてください。


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