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つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話

2022.11.08

住まいの快適さなどに影響を及ぼす住環境。その住環境の中でも、「室内の温度差」はとても重要なポイントです。室内の温度差が大きいと、「リビングでは暑いけど、廊下では寒い」など、家の中で過ごしやすい温度を保つのが難しく快適さから程遠くなってしまいます。また、快適さの問題だけではなく健康への影響があります。室内の大きな温度差は、疲労やヒートショック現象を引き起こす原因になってしまうからです。「温度差のない」ことがどのように健康に影響するのか、説明していきます。


|目次


1. 健康的に過ごせる室温基準

2. 室内間の温度差

3. 上下の温度差も防ぐ

4. 体感温度

5. 温度差のない家に必要なポイント






健康的に過ごせる室温基準




つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話

欧米諸国では高断熱住宅への取り組みが日本よりも早くから行われており、部屋の寒さが健康を阻害する要因になると明言しています。病気予防や介護予防のために健康的な生活ができる「室温基準」があり、冬の場合は健康を保てる室温を21℃と推奨しています。イギリスでは最低気温を義務化したり、ドイツでは室温19℃以下は「基本的人権を損なう」と考えられています。快適で健康に過ごすためには家じゅうどこでも21℃を目指すことが必要です。





室内間の温度差




つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話


温度差のない家」といっても、完全に家中の温度を1℃の違いもなく統一することは事実上不可能です。どの家にも直射日光が当たる日向と、そうでない日陰があります。日向と日陰では、当然ながら温度を同じに保つことはできません。また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動する性質を持っているため、2階建ての家では2階の温度は高く、1階の温度は低くなってしまいます。こうした日光や空気の性質による温度への影響を軽減させて、部屋ごとの温度差を5℃以内に抑えることを目標とすると、温度差が原因で生じるヒートショックなどを予防し、温度差による疲労を軽減することができます。





上下の温度差も防ぐ




つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話室内間の温度差を少なくすることも大切ですが、部屋の上下(足元と天井付近)の温度差もISO7730(寒さを感じない室内条件)では、床上10cmと110cm間における上下温度差は3度以上にならない事を推奨しています。「部屋の中は暖かいけど、足元が冷たい!」という家が多いのは、要するに床が冷たいからです。どんなに暖房機器で部屋を暖めても空気の性質=暖かい空気は上に行く原理で天井付近が暖かくなり足元は冷たいままということになってしまいます。このような状態にならないためには、床を暖めること、その床の温かさを保てる家であることが重要です。

つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話


また、室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れることで急激に冷やされ、その冷気が下に流れてくるコールドドラフト現象も原因の一つです。これは窓ガラスの性能を上げることである程度緩和されますし、さらには床自体が暖かければ、冷気が足元に流れてきても温度の急激な低下にはならないと言えます。





体感温度




つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話部屋の中で、暖かい・冷たいと感じる温度は、室温だけでなく壁や床などの表面温度も関係しています。室温と表面温度を合わせて、体感温度と言います。表面温度は断熱性能が低い家だと壁などの温度も低いので、体感温度は寒いと感じます。暖房機の設定を同じ20℃にしたとしても、断熱性の違いにより体感温度に差が出てきてしまいます。


つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話冬の室内の体感温度は、体感温度 = ( 表面温度 + 室温 ) ÷2という式で表すことができます。断熱性能の低い家を断熱性能の高い家と同じ体感温度にするには、室温を28℃にする必要があります!そうなると、電気代もかかり、さらに室温を上げるために暖房機をフルパワーで稼働すると冬特有の乾燥もひどくなってしまいます。





温度差のない家に必要なポイント




①断熱性能:UA値

住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などから冬で言えば暖房等で暖められた暖かい空気がどんどん逃げていきます。その家からの熱の逃げ易さを表したのがUA値です。これは、計算で求めることが出来、数字が小さければ小さいほど熱は逃げにくく、断熱性が良く快適な住環境であるということになります。

つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話


気密性能:C値

家の大きさ(面積)に対して、どのくらいのスキマ面積が存在するのかを表した数値がC値です。数値が小さい方が、隙間が少なく気密性能が良いことになります。C値は、計算で求めることは出来ません。専用の機械を使い家の中の空気を徐々に抜いていき、家の中の空気が薄くなり気圧はどんどん下がっていきます。そして家の中の気圧と、家の外の気圧の差を利用して、その家にどの程度の大きさのスキマがあるのかを計算して求めます。

つまり温度差がない家は健康になる!っていう本当の話

このUA値C値の2つが揃った高気密高断熱の家=高性能な家は、冬でもエアコン1台で快適な家になります。そうすると家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動することで失神や心筋梗塞などを引き起こすヒートショックを防ぐことにも繋がります。ヒートショックを予防することで、例えば入浴中の死亡事故数の年間19,000人が大きく減少すると考えられます。要するに、高性能な家は家族が健康に暮らせることに繋がるのです。



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