2023.04.11
家づくりをする時に、第一住宅では「C値の重要性」をみなさまにお話していますが、実はC値にこだわる会社がまだまだ少ないのが現状です。「なぜ少ないのか」は前回のコラムでお話しましたが、C値にこだわると、どんなメリットがあるのかを簡単にご説明します。これから家づくりを考える方で、快適な家に住みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
気密性能の高さ(C値が小さい)は快適な住生活のために、とても大きな役割をもっています。気密性能が高いと、室内の冷暖房で暖められり冷やされた空気がほとんど外に漏れることがなく、また外気が室内へ侵入することも少なくなるため、室内の温度を適温に保ちやすくなります。
気密性能が高いということは家に隙間が少ないということですが、この隙間の少なさが「風通しが悪い」「空気が足りなくなりそう・苦しい」という認識になっている方を見受けます。ただ気密性能を高くすれば、そういう事に繋がりますが、気密性能を高くすることと24時間換気を設置して家の中と外の空気を強制的に入れ替えることはセットで行うので、「風通しが悪い」「空気が足りなくなりそう・苦しい」ということは、ありません。
ちなみに、法律で設置が義務付けられている24時間換気システムは、気密性能が低い家(C値が大きい)の場合、家中の隙間から自由に空気が出入りでするため、計画通りの換気ができません。なので、それこそ「風通しが悪い」ことにつながります。
近年、特に春になると花粉の飛散や黄砂やPM2.5などの大気汚染物質により、気管支炎や花粉症の悪化などが懸念されています。気密性能が低い家には隙間が多いため、これらの大気汚染物質が室内に侵入してしまい、室内にいながらも外にいるような症状が出てしまい辛い思いをしてしまいます。気密性能が高い家なら、こうした大気汚染物質の侵入を24時間換気システムの吸気口の専用フィルターを利用してしっかりブロックするため、室内はいつも綺麗な空気になり、快適に過ごすことが出来るようになります。
どんなに綺麗に掃除をしても、人が生活している限り二酸化炭素や匂いの原因となる菌やほこり、また食べ物の臭いやなどが室内で発生します。これらを適切に家の外に排出するには計画的な換気が必須です。
気密性能が低い家の場合、換気装置が室内の空気をうまく換気することができず、結果として嫌な臭いが溜まる原因となってしまうのです。気密性能が高い家では、隙間がないことで計画的な換気が可能となるため、人が住むことによって発生する嫌な匂いの中で生活することを防ぐことにつながります。
窓やサッシがびしょびしょに濡れている場面を見たことがあると思います。それが結露であることも知っていると思います。これは「見える結露」です。ですが「見えない結露」もあるのです。
結露は湿気と温度差の大きいところならどこにでも発生します。特に冬は室内外の温度差が大きく、室内の湿気を持った空気が壁の中に入り、外部との温度差により外壁材と断熱材の間で結露が起こります。これが「壁内結露」です。結露は壁内の柱や断熱材を腐らせるだけでなく、そこからカビがうまれ、そしてそのカビをエサにするダニも発生してしまいます。このカビ胞子は壁紙をすり抜けて室内にた
気密性能が低いと湿気が壁内へ入り、上記のような状況が起こりやすくなりますが、気密性能が高ければ壁内への湿気の侵入を防ぐことができ、安心した生活を送ることができます。
結露は冬に起こると思う方が大半だと思いますが、実際には結露は夏にも起きています。これは逆転結露と言われ、内部の壁と断熱材との間に結露が生じ、カビが大量に生まれることで壁紙がポツポツと黒くなったりします。カビは繁殖すると嫌な臭いも出ますが、それ以上にアレルギーを引き起こす要因にもつながりますので、結露にデメリットはあってもメリットはありません。
気密性能は家の快適さを決める大切な要素の1つです。気密性能を高くすることで快適な住環境で生活することができ、家の寿命も延び、健康に暮らせます。これから家づくりを考えている方は、ぜひ気密性能の高い家をご検討ください。
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