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見える結露より怖い!内部結露に危険がいっぱい!のお話

2022.12.20

前回は結露が発生する仕組みをお話してきましたが、今回は結露の一つである内部結露についてお話していきたいと思います。内部結露がどんなものなのか?どうして起こるのか、防止する方法もふまえて詳しく紹介していきたいと思います。


|目次


1. 目に見える表面結露だけじゃない、怖いのは内部結露!

2.夏でも起こる内部結露の怖さ

3. 内部結露によって引き起こされること






目に見える表面結露だけじゃない、怖いのは内部結露!




温度によって空気中に含むことのできる水分の量は決まっています。温度が高ければ高いほど水分を多く含み、温度が低いとあまり含むことが出来ません。そして外気と直接触れ合い温度差の起きやすい窓付近は温度が低くなりやすく、水分を含むことができずに水滴となって窓際に付着します。これが表面結露です。

内部結露はというと、結露の発生する仕組みは表面結露と同じです。水蒸気は湿度の低い方に移動する性質があるので、室内より乾燥している外気に向かいます。室内から室外へ温度が低下する最中に水蒸気が露点に達し(これ以上水分を含めない状態)、壁の中で結露が発生します。これが内部結露です。私たちが目で見て確認できる窓などで結露が起きた場合は、拭き取るなどの対策ができますが、内部結露は私たちの見えないところで発生しています。そのため、対策もしにくくカビの繁殖や腐食の原因となりとても厄介です。見える結露より怖い!内部結露に危険がいっぱい!のお話





夏でも起こる内部結露の怖さ




見える結露より怖い!内部結露に危険がいっぱい!のお話雨が降り外壁の外側で結露するのなら、濡れるだけなので何も問題はありません。しかし、水蒸気の分子は水滴の250万分の1という小ささ。 木や建材などを簡単に通り抜けてしまいます。室外から室内へ通り抜けるうちに冷やされ、そこで結露してしまいます。さらに夏の結露は室内側の断熱材で結露するため 、冬の結露より厄介です。また、水蒸気を通さないように防湿気密シートを施工したり、通気層を利用し水蒸気を乾燥させることも重要ですが、見えにくい壁内で結露が起こらない良いように断熱材でしっかりと室外と室内を断熱しておく必要があると言えます。





内部結露によって引き起こされること




見える結露より怖い!内部結露に危険がいっぱい!のお話内部結露は、家にとって大敵です。 断熱材などは濡れても、さほど効果は落ちませんが、濡れた所にはカビがはえ、それを餌にするダニも発生します。 カビ胞子などによる健康被害の恐れもあります。また、断熱材は柱や土台と接しているので、木材も濡れることになります。 濡れた状態を放置していると、腐食してしまいます。 木材が腐食するという事は柱や土台の本来持つ強さが失われていくことになります。この状態で地震が起これば、家屋倒壊につながる危険もあります。 家を建てるときには、腐食を防ぐため材木に防腐処理しますが、 薬剤の効果は永久に続くものではありません。 根本的な対策は、木材を濡らさないことなのです。


内部結露は、健康面や住宅に大きな悪影響を及ぼします。 でも、表面化してこなければ気がつきません。 表面化してくるということは、かなり悪化していることになります。内部結露を防いで、家も人も長生きを目指しましょうね!



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