2020.11.24
キッチンのどこに冷蔵庫を置くと使いやすいのか?冷蔵庫や食器棚は比較的自由に配置できるので、注文住宅を建てる時は自分にとって、家族にとってベストな場所に冷蔵庫をレイアウトしたいですよね。そこで今回は、使いやすいキッチンにするために、多くの方が悩む冷蔵庫のレイアウトをキッチンの間取りと一緒にご紹介していきます。
冷蔵庫がキッチンの手前にあると、リビングにいる人が冷蔵庫に飲み物を取りにいくときに、料理をしている人の邪魔にならずにすみます。特に包丁を持っていたり揚げ物や熱い料理を作っている時はキッチンをウロウロされると気になりますし、危ないのでなおさら手前にある冷蔵庫は重宝します。また、キッチンの後ろに冷蔵庫がない上記のレイアウトですと、買い物から帰ってきて、食材を冷蔵庫に入れる際に冷蔵庫の扉を全開にしても空間が広いので楽に仕舞えます。
デメリットはコンロに立っている時に、冷蔵庫に必要な物を取りに行くとなると、少し距離があります。また、リビング側から冷蔵庫が丸見えなので、気になる人は最近は見た目がお洒落なデザインの冷蔵庫も数多く出回っていますので、そのような冷蔵庫を置くことをおすすめします。
冷蔵庫をキッチンの奥に配置した場合のレイアウトです。冷蔵庫が奥まった位置にあるので目立ちにくいというメリットがあります。そのため、冷蔵庫などの家電製品をあまり目立たせたくない人にはおすすめです。
デメリットは、冷蔵庫が奥になることで料理中に家族が飲み物を取りにくる時など、キッチンが混雑します。しかし、上の図面のようにパントリー側から冷蔵庫にアクセスすることも出来る場合は、問題なさそうですね。
この図面のように、食器棚と冷蔵庫の奥行きをに合わせるとキッチン全体のバランスが整います。上の図面のように食器棚の奥行きと冷蔵庫の奥行きの差(この図面でいうと柱芯~柱芯で21㎝)を反対側の脱衣室用の棚にすることで有効的に使え、さらにキッチン側もすっきりとします。↑写真右側の奥行きの浅い棚です。とても便利!
デメリットは、やはりキッチンの奥にあるため、料理中に冷蔵庫に飲み物を取りにくる家族でキッチンが混雑することです。ですが、冷蔵庫を目だななくさせることと使い勝手のどちらを優先するのか家族で話し合い、その結果がキッチンの奥で問題なければ良いでしょう。(建売住宅など、とくに意味もなくこの場所に冷蔵庫をレイアウトしている場合があるので、最初によく見ておきましょう)
こちらは冷蔵庫をキッチンの横において冷蔵庫置き場にしたレイアウトです。完全に冷蔵庫が隠れるので家電製品をあまり見せたくない人におすすめです。また、食器棚と冷蔵庫の奥行きは差がありますが、キッチンと冷蔵庫の奥行きの差はほとんどありませんのでキレイに真っすぐツラ(面)がそろいます。
また、来客時でも冷蔵庫の中が全く見えないのが良いですね。
上の図面のように引き戸をつけて冷蔵庫と食器棚を隠すという方法もあります。ですが、この場合は引き戸の分も奥行きが必要となりますのである程度広いキッチンが必要になります。また、冷蔵庫は熱を出しますし、他の家電、例えば電子レンジや炊飯器なども熱や湯気を出しますので、基本的には引き戸は開け放して使用し、来客時や就寝時のみ引き戸を閉めるのがベストです。
いわゆるアイランドキッチンのタイプです。この場合、奥か手前かという判断ではなくなります。また、先ほども説明しましたが、冷蔵庫と食器棚のツラ(面)を揃えるために、食器棚の後ろの壁を手前に設計し、逆側を有効に使う、これはおすすめです。この図面の場合は柱芯~柱芯が30㎝で物干しコーナーに衣類を入れるオープンラック置き場として使用しています。↑ちょっと分かりにくいですが、右側のラックを置いている場所です。
今回は冷蔵庫のレイアウトについてご紹介しました。冷蔵庫のレイアウトひとつで、キッチンの使いやすさが変わります。使いやすさは人それぞれ。どの冷蔵庫のレイアウトが一番使いやすいのかをしっかり考えて、より使いやすいキッチンにしましょう。
今回の内容を参考にして、あなたの理想のキッチンをつくってくださいね。
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